今日の積ん読には絶対しねえぞオラ!

「日本全国おでん物語」(新井由己/生活情報センター)
→著者の新井さんは「おでん博物館」(http://www.odengaku.net/)というサイトも運営中。

→例えばうどんにはダシに関東風と関西風の違いがあるが、おでんには関東、関西で区別がないらしい。

大阪の家庭でどんなおでんが食べられているか調べたところ、意外にも鰹だしの甘辛の関東煮を作る人が多かった。

(p12より)

→家庭出されるおでんだけではなく、おでんの名店と言われる店も関東/関西の区別がはっきりとはしないらしい。「おでん博物館」より引用

 そして、関東風の老舗で知られる「お多幸」(東京・銀座)は、大正14(1925)年の創業。創業当時の屋号は「ぜい六」で、栃木出身の太田幸(おおた・こう)さんによって始められました。太田さんは夫とともに神戸から栃木に戻り、関東大震災の2年後に日本橋人形町で店を始めています。つまり、太田さんが親しんでいたのは関西で食べられていた関東煮だったのです。なお、お多幸のおでんは、昆布と鰹節が使われ、淡口(うすくち)醤油と砂糖で味付けしています。
 鰹だしで濃い口醤油が関東風、昆布だしで淡口醤油が関西風といった一般のイメージで見ると、まったく逆の現象が起きているわけです。

→で静岡出身の私はおでんと言えば真っ黒のスープに黒いはんぺん。静岡で言うはんぺんは白い三角(または楕円)のものではなく、鰯のつみれの色をした半円状のもの。

→真っ黒のスープの静岡おでんしか知らなかった頃、コンビニおでんが出始めた時に「いつも作りたてだから薄いのかな?」と勘違いをしていた。

→こんなの読んでしまったので久しぶりに晩ご飯をおでんに。残念ながら黒はんぺんは東京で扱ってはいないので入れられないが、黒いスープにはできる。豚白もつでダシを取り、醤油と酒をいれる。おでん種はなると、じゃがいも、卵、ちくわ、つみれ。さつま揚げも買ってきたが鍋に入りきらず。減ったらたせばいいんでまた明日に。

→図版の多い本で、静岡のおでん横町の写真も載っている。高校の時に近くでバイトしていたため、とても懐かしくなって、久しぶりに帰るのもいいかなと。

→新井さんは『だもんで静岡おでん』(静岡新聞社)という本も出している。これも読みたいなあ…。

→東京でも静岡おでんが食べられるところは一応ある。前に新宿・模索舎から駅に向かう途中たまたま発見。「西尾さん」という居酒屋
住所:新宿区新宿3-1-32 新宿ビルB1
ちゃんと黒はんぺんがあります。まだ入った事ないんで近いうちに是非。本家のネタにもしようかな。


往来堂書店にて購入。その他『図書新聞』と漫画雑誌「IKKI」。『図書新聞』に最近退屈男さんが紹介していた『カバー、おかけしますか』の書評あり。