本家場外乱闘-釣果

▽自分の話をする前に、こちらを紹介しておかなければならんでしょう。


『退屈男と本と街』にて「一箱古本市まとめリンク集」(http://taikutujin.exblog.jp/1896826/)がアップされてます。私も途中から情報提供してます(ってその前に自分が書けよって話ですが)。リンク先の内容についてはまたの機会に言及するとして、とりあえず退屈男さんお疲れさまです。


一箱古本市の前から退屈男さんのエントリーにて本家をご活用いただき多謝。なんか簡単なコラボのようで非常に楽しませていただきました。ブログ活用法の一つとしても、まあ簡単な一例となっているのではないかとも思います。



▽当日のちょっとした話を

まずは当日売れた数少ない(9冊)本を。いやあ惨敗でしたな。

▽で私が購入した本。

  • 『ぼくの歌の旅』岡林信康  「花歩」 「セドローの箱」にて
  • 『EROTICA』39号    「月夜と眼鏡」のどの箱だったかな…
  • 『大養生』野坂昭如     「花影抄」 「文壇高円寺古書店」にて

全部500円くらいだったかな?まあそんな高いもの買える程財布は厚くありません。




▽10時古書ほうろう集合だったんですが、当日起きたのは集合時間15分前!それでもタバコ吸ってから家を出てちゃんと間に合いました。


一箱古本市前からの唯一の(オフラインの)知人である、私と同じ古書ほうろうの前に出品する「トランジスター・プレス」の佐藤さんを見つけて挨拶。そういえば佐藤さんとの出会いって古書ほうろうに置いてあったフライヤーがきっかけ。起きた時間を言うとやはり笑われた。今日それ以降の話のネタにはなるなこりゃ。


ほうろう前で、ほうろう以外で出品する方の点呼が始まる。そこで「谷中、ふたり暮らし」(http://d.hatena.ne.jp/ruri9/)のruri9さんと旦那さんを見かける。ほうろう前のメンツは人数が多いため店内にて出欠を確認。屋号を古書ほうろうのミカコさんが読み上げていくが、私の屋号の読み方がわからんらしい。そういえば今までブログの中でこの「Tagedieb」の読みや意味を一度も言ったことをないことなあと思いだす。んじゃこの機会に読み方は「ターゲディープ」、意味は「怠け者(神の時間を盗む者の意から)」のドイツ語です。ついでハンドルネームの「nz00」は特に読み方を定めてません。意味はmixiにちょこっと書いてありますけど。


店内で店番の時間決め(順番決めのじゃんけんでボロ負けするも、だいたい理想的な時間の13時に)や注意点の説明が終わったあと箱の設置。皆さん箱凝ってますね。ただ規定の箱のサイズオーバーしてませんかねえ?と思う。その後全店まわって確認すると正直者がバカを見たと思うほどルールを守らないものが多数あることに気付く。大体このサイズでいいと確かに箱の説明にはありましたけど、いくら何でもそりゃないだろうというサイズのものも。




▽開始です!の号令のあと一端家に戻りブログにて店番時間の告知。それから古書ほうろう近辺の店を回る。「古書ほうろう」に一度寄ってから「花歩」へ。ここはセドロー君こと古書現世の向井さんの箱があるところ。辿り着く前によみせ通りで地図を持っているを何人か、迷っているらしい人を何人か。たぶん「花歩」が今回の大家さんの中で一番わかりづらいかな、と思いながらも時間がないのでさっさと目的地へ。花歩前にはちょうど向井さんと係の方と、前に谷根千工房で見た方が何人か。まだ時間が早いためか人もそれほどいない。関係者のほうが多いくらい。まずは向井さんの箱から1冊。


続いては「やなか珈琲店」。辿り着くもあまりの人の多さに本を見る気が失せる。まあ家から近いんでまた来ればいいわけで。ということで次の「月夜と眼鏡」。ここに最初は私の箱が置かれる予定でした。が普段は普通の民家であるため少し狭いし規定以上の箱が並んでいたために「ここでなくて良かったな」と。ここにはそれほどまだ人もおらず、ちょうどruiriさんもいらしたんですが本の整理をしていたのと、私も時計を見て時間がないと思い写真だけ撮ってもう一度家に戻る。


家に戻ったあとまわった4軒分をまとめて写真付きで記事アップ。20分くらいで終わらせてちょっと飲み物を口にしてから店番のため古書ほうろうに向かう。





▽ほうろうに着いてから軽くもう一度説明を受けた後、役割分担を決める。私はお財布係。ミカコさんが「重くないですか?」と気づかってくれるもこれくらいなら大丈夫ですよと返答。まあ首から下げるためのヒモが細くてちょっと痛いくらいですかね。「古書T」という屋号で箱を出されている2人の方と共に。店番途中に軽く雑談。スタンプを求めて来る方が徐々に増え始めて来る。台紙を見ると古書ほうろうをゴールにしている方が多い。根津で降りてつつじ祭りに寄り、ほうろうまで足を延ばすというルートをとる方が多いのだろうか?


店番途中ミカコさんに「急に変更になってすいませんでしたね。」との言葉をいただく。いやあ結果論としてはこちらのほうが良かったと思ってたのと、最初に場所が決まった後「月夜と眼鏡」を事前に確認した時「ほんとにここにこの箱数置けるのか…」とも思ってましたんで。それと一度最初にアップされた後になかなか決定版が出ていないのを見て「こりゃ配置の変更あるかもな」予想してましたから。で「ブログ見てたんですか」と聞くと「見てますよ」と。なんと「ウンゲロ」の一件のところまで(http://d.hatena.ne.jp/nz00/20050411/1113421179)読んでいただいていたようで。未だに相方が「本日の品出しアップ後、最短購入」記録保持者ですかね?


時間が半分過ぎたくらいに相方の知りあいが来てくれたのでちょっと挨拶。それくらいからお客さんが増えてくる。売れ筋を見ていくと文庫や新書と行った小さめのものが多い。値段もそれほど高くないもの中心。で俺の箱はほとんど売れてないし…。箱に入りきらず途中で足せばいいやと思い、文庫と新書を家に持って帰ってしまっていた。また後に寄って補充しに来ようかなあ、とこの時点では思う。


途中お客さんの買おうとしていた洋書の値段がなかったためにホールドしておく。たまたま次の店番の方だったのでお客さんには後で来ていただけることに。しばらくしてその箱の方がやって来たので値段を付けてもらう。K&K [けーあんどけー]のKumikoさんとKanami(http://kanami.tea-nifty.com/zakkan/)さんの箱。その片方の方(この時点ではどちらが誰かわからず。多分Kumikoさんだったかな)に「ブログ見ましたよー。怒ってましたよね」と言われて苦笑。退屈男さんのブログを辿って来たのかな?と思う(実際は違っていてアジマルカフェのリンクから来たんだっけかな?ちゃんと憶えてねえや…)。退屈男さんの「ブログで偵察。」(http://taikutujin.exblog.jp/1888505/)というエントリーでリンクを貼っていただいてからアクセス激増。一昨日くらいから普段の数倍のアクセス数。そのうちの一人の方なのかなと。


一緒に店番した「古本T」の方と「あまり高目に値段付けなきゃよかったのかな」と。「古本T」の方はネットを参照して値段を付けたらしい。私はExcelに原価合計を出して原価率を決めた後、各本に値段を配分した。私らが店番してた時の一番売れていたのは「持ってけ泥棒」の箱。一律50円。うーん私にゃ無理だそれ。


店番が終わる間際にピークがやって来る。引き継ぎをしつつ店番。財布もちょっと重くなり次の方に財布を渡して店番終了。




▽店番が終了してから一端家に戻り飯を食おうとするも炊いた米がない!まあちっとは食わなくても大丈夫なんでまわることにする。途中で食べてもいいし。


先ほど混んでいたため見れなかった「やなか珈琲店」をもう一度見るも相変わらずの状況。またパスして「月夜と眼鏡」。写真展を見たかったのだが混んでいる様子。銭湯の写真展ということで見たかったんですけど…。銭湯と言えばかつて高輪の長屋に住んでいた時「港区銭湯感謝デー」なるものが開催されていて港区全ての銭湯が無料だったので、そのうち高輪と白金にある銭湯を全制覇したことがある(風呂無し長屋だったのでそのうち2店は普段もよく利用していたところ)。そのうちの何店かはここ最近で店をたたんでしまったようだ。


「月夜と眼鏡」で1冊購入してから相方にたまたま会い一緒に乱歩へ。普段は相方のペースに合わしているが今日はそういうわけにも行かず。待ってよ、と何回か言われるが無視。で乱歩到着。店の脇の道沿いに箱が並べられている。何冊欲しいのを見かけたが我慢。店番をした時に自分の本が全く売れずで「このままだとかなり持ち帰りになる…」と思ったのもあり。もうほとんど本がない箱もいくつか。


相方を見捨て、不忍通りに出て「往来堂書店」。ここには「ふるほん結構人ミルクホール」の店主さんが箱を出してらしたが、時間に追われていたのと、直接会って挨拶しようという気持ちで覆われていたためすっかりチェックするのを忘れていた。


そこから路地に入って「ギャラリーKINGYO」。台の上に箱が置かれている。うーんちょっと違うよなそれは、と思いつつも、かつて利用していたタコシェの箱をじっくり。箱の前に会ったとある画集をちょっと立ち読み。タコシェ三鷹を離れてから一度も行ってないところ。中野に学生時代「中野武蔵野ホール」(閉館)に通い、その後はブロードウェイに寄ってタコシェを見る、というのがお決まりのコースだった。その頃はまだタコシェ単独の店構えではなく、TRIOの隣にあった。松沢呉一氏も店員として働いていて一度だけ見たことがある。ちょうど熱狂的なファンに質問攻めを受けていたのと、まだそれほど氏の本を読んでいた頃ではなかったので話かけなかったが(数年後サウンドデモにて再会し、念願をちょっとは達成した)。


「青空洋品店」へ。ここでちょうど青空洋品店前の箱を見終わった相方と再会。中にazさんがいると教えてもらい本を軽く見てから中へ。相方によると今日は休みだったが用があってちょうどいたらしい。どうもお久しぶりですと声を掛ける前にazさんに気付いてもらう。アジマルカフェの田中すうさんの日記で名前を何度か拝見していたアユムさんを紹介していただく。その日着ていた下北沢の「コシェル」のTシャツに気付き「やればできるTシャツだ!」と。コシェルの方とazさんは友達のようで、azさんのバックはコシェルのものとのこと。おそらく知っていると思って着ていったらその通りでちと嬉し。


その後「ふるほん結構人ミルクホール」で珈琲でも飲もうかと思って寄るも満席で断られてしまう。混んでいることはホームページを見て知っていたが。以下ホームページ内の掲示板より

5/1〜8
13:30〜18:30L.O

とさせていただきます。
予想をはるかに上回るお客様のご来店、誠にありがとうございます。
弊店のキャパを軽く超えるもので、満席にてお断りさせていただきましたお客様には、大変失礼致しました。
斯様な状況ですので、お出しするものが底をついて参りました。
仕込むのも間に合わないのですが、仕込む材料も間に合ってません。
想いやり牛乳に至っては、木曜の入荷までの販売は絶望的です。
営業時間を延ばしても、売るものがなくなるだけですので、どうぞご理解・ご容赦の程、よろしくお願い致します。

なお、5/1はチーズケーキと珈琲各種のみの営業となります。
本当に申し訳ございません。

根津神社から近いこともあるのだろう。まあこういう時はわざわざ遠くから来ていただいた方に席を譲るということで。また落ち着いた時にでも改めて伺うことに。


再び不忍通りに出て「NOMAD」。結構混んでいるので脇からなんとか箱を見る。私と似たような品揃えの箱がある。同じ本出してるし…。しかしここの方が圧倒的に売れている。つつじ祭り効果か?それとも並びの質の差か?


根津の交差点に出る。ここで信号待ちをしている時に人が多いことを改めて知る。根津駅の出口あたりは通るのも大変なことになってるし。反対側に渡り「花影抄」。表に箱がない。2階かなと思って登るとせまい階段のところに箱2つ。ここがダントツに狭い。以前「オヨヨ書林」にてオヨヨの名前のルーツを伺った方がちょうど店番をしていた。前と同じく着物姿。ここで1冊購入。ここで着物の方が「オヨヨ書林の箱には1万円以上の本がある」と聞く。


階段を降りた時に「ねんねこ屋」と「Recherche」に行っていないことを思い出す。「オヨヨ書林」見てから地下鉄で千駄木に戻ろうと思っていたのに…。重い足をひきずり(大げさ)「オヨヨ書林」。混んでる!外だけでもかなり人がいるが店内にも数多く。私がそれまで行った中で最高4人(平日)。外の箱を見るだけでも大変。中に入る気が全く起きず。ここは写真展も開催されていたのだが、それを見ることも困難。しかしちょうどその時、ペンギンの銀の輔を抱いて写真を撮られていたので実物だけは見ることができた。写真から想像していたのと比べるとかなりでかいし重そう。


混んでいる根津駅前を抜けて「ねんねこ屋」に向かう。この辺は地の利を生かして人通りが少ないところをすいすいと抜けていく。あっと言う間に三浦坂に。「ねんねこ屋」が営業している時は表に作品が飾られてがその片隅に箱に置かれていた。表に10人くらい人がいて「ねんねこ屋」自体は連休中で混んでいる様子だったが箱を見るのは私ただ一人。スタンプラリーのポイントではなかったというのもあるのだろうか。それでも箱を見ると何冊かは確実に売れている様子だった。


そしてラストは団子坂にある「Recherche(ルシェ・ルシュ)」。ここには一度も入ったことがなく、忘れてしまったのもそのせい。乱歩の後に寄るべきだったが、なんせ地図を持たず、スタンプラリーに参加する気もなかったので(だって私が参加するのはある意味反則ですから)頭の中から抜け落ちていた。
ここにある箱もかなり売れている様子。その中「book bar 4古書部」の看板に目を魅かれる。だいたいのところが紙製か箱に屋号を直書きしていた中、なんと布製(正確に言うと布というか…えっと何だっけ?ど忘れだ。ワッペンによく使われる素材なんですが…。質感はフリースに近くて)。箱の横幅と長さが合っているので、このためにだけに作成してものだと思われる。これには参りました。ここにあった「笹文庫」の箱に映画のチラシが何枚か。俺も出しておけば良かったと反省。だって家に何千枚とあってダブりも多数。そこまで頭が働かなかった。




▽そこからまた家に戻り9店舗分を本家にアップ。当日レポは終了。その後一休みのためにアジマルカフェに。店の中にはレイホウさんがいて、「田中とすれ違いませんでした?」と聞かれる。なんと差し入れを届けに向かったばかりで入れ違い。レイホウさんが携帯電話で呼び戻してくれた。どうやらよみせ通り辺りまで行ってしまったらしい。ブログに店番時間をアップしておいたが多忙でチェックができなかったとのこと。田中すうさんには直接メールで連絡すれば良かったかな?なんかそれも押しつけがましいと思ってやらなかったのが裏目に。私がパイナップルが好物ということを憶えていてくださって、パイナップルジュースをいただく。どうもありがとうございました。おいしくいただきましたよん。



アジマルカフェを出て、今日まだ飲み物以外何も口にしていなかったのでSHOP99に寄って稲荷寿司とラーメンを買って家に戻る。やっと初めての食事。まあ早く起きてればこんなことにはならなかったのですが。食べ終わってから、補充の本を一応持ってほうろうに売れ行き確認しに行く。



真っ先に自分の箱のところへ行き確認。全然減ってねえじゃん…。補充用の本を足す気が失せる。補充用に持ってきた本は全て文庫。まあこれなら売れ残ってもそれほど邪魔にもならんし、ということで後に回した。それが裏目。自分が店番をやった時に、文庫のほうが売れやすいことに気付いたのだが遅し。ここまで売れていないと箱に入れるスペースがない。入りきらずいくつかの単行本を上げ底に使ってたくらいだし。



つうわけでもう補充無しで最後までこのまま放置しておくことに決定。で終了時間まではほうろう前の他の箱を見て時間をつぶす。終わり近くになってから完売した箱まで現れ、己の無様な売り上げはってねえ…。




とその後打ち上げイベントやらなんやらありましたが、写真撮るために歩き回って疲れ、売り上げが悪かったりで全然頭に入ってこない。まあ他の人がまとめてるんでそちら見ていただければということで。これだけ疲れているのに察することのできん空気の読めん輩が最後にあらわれたような気もしますが、それを思い出すだけで苛つくので書かん。黙殺。(了)